ビットコイン(BTC)の価格を語るうえで、
絶対に外せない超重要イベントが 「halving(半減期)」。
ニュースでも、専門家の分析でも、
必ず「半減期を迎えるから価格上昇が予想される」といった表現が登場します。
とはいえ、
- 半減期って何?
- なんで4年ごとなの?
- 価格が上がる理由は?
- 過去はどうだった?
- 次の半減期はいつ?
といった疑問がある人も多いはず。
この記事では、
ビットコイン半減期の仕組みから過去データ、将来予測まで
初心者でも“スッと理解できるよう” に丁寧に解説します。
■ BTC halving(半減期)とは?
半減期とは、
ビットコインのマイニング報酬が半分になるイベント
のことです。
マイニングとは
「世界中のコンピュータが、ビットコインの取引を記録する代わりに報酬として新しくBTCを受け取る仕組み」。
この“新しく発行されるBTC” の量が 4年に1回、半分になる。
これが半減期です。
■ なんで4年に1回なの?(ビットコインの設計)
ビットコインは誕生時から
- 発行上限 → 2100万枚
- 約4年ごとに供給量を半減
- 徐々に新規発行量を減らす
というルールがプログラムされている。
つまり、
- 誰も増やせない
- 供給量を人間が操作できない
- この仕組みは永遠に変わらない
「世界で最も信頼される金融ルール」ともいわれる。
■ 半減期で何が“半分”になる?
答え:マイナー(採掘者)がもらえる報酬 が半分。
具体例を見てみましょう。
■ 過去の半減期と報酬推移
| 回数 | 年 | マイニング報酬 | 新規発行量 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2012年 | 50 → 25 BTC | 半減 |
| 第2回 | 2016年 | 25 → 12.5 BTC | 半減 |
| 第3回 | 2020年 | 12.5 → 6.25 BTC | 半減 |
| 第4回 | 2024年 | 6.25 → 3.125 BTC | 半減 |
| 第5回 | 2028年予定 | 3.125 → 1.5625 BTC | 半減 |
毎回、報酬が半分に。
つまり 市場に出回る新しいBTCが減り続ける。
■ なぜ半減期で価格が上がりやすいの?
ポイントはこれ:
供給量が減る → 希少性が上がる → 価格が上がりやすい
市場原理として当然の流れ。
より詳しく理由を見てみる。
✔ ① 新規供給が“半分になる”ことで希少性UP
通常、価格は
需要(買い手) と 供給(売り手) のバランスで決まる。
半減期で供給が半分になると、
- 同じ需要でも供給不足になり価格上昇
- 投資家が「上がる」と予想し買いが増える
- マイナーの売り圧が減る
という連鎖が起きる。
✔ ② マイナーの売り圧が減る
マイナーは報酬としてBTCを受け取り、
設備費や電気代のために一部を売却します。
報酬が半分になる
→ 売却量も自然と減る
→ 市場の売り圧が減る
→ 上昇しやすくなる
という流れ。
✔ ③ 半減期が「イベント」として注目される
半減期は暗号通貨最大級のイベント。
- 世界中の投資家
- 機関投資家
- 企業
- メディア
が注目するため、資金が集まりやすい。
✔ ④ 過去に例外なく「半減期後に最高値」を更新している
ビットコイン誕生以来、
すべての半減期で価格が上昇 している。
そのため、
“次の半減期でも上昇するだろう”
という期待が買いを呼ぶ。
■ 過去の半減期と価格の動き(歴史データ)
🔵 第1回(2012年)
価格:12ドル → 1,200ドル
約100倍以上
🔵 第2回(2016年)
価格:650ドル → 20,000ドル
約30倍
🔵 第3回(2020年)
価格:8,000ドル → 69,000ドル(過去最高値)
約8倍
🔵 第4回(2024年)
市場はすでにビットコインETF(米国)などの環境が整い、
“半減期前から強い上昇トレンド” が続いている。
半減期後にピークを迎える傾向から、
多くのアナリストが2025年にかけて強気予測。
■ 半減期は「その日」に上がるわけではない
初心者がよく誤解する点。
✔ 半減期の日に価格が上がるわけではない
むしろ、半減期前後は価格が停滞することも多い。
重要なのは、
半減期後の12〜18ヶ月で最高値をつける傾向がある
というパターン。
■ 半減期 × アルトコインの動き
ビットコインの半減期は
アルトコイン市場にも影響します。
- BTCが上がる → 市場全体に資金流入
- 投資家のリスク許容度が上昇
- 後追いでアルトコインが跳ねる
そのため、
半減期はアルトシーズンの起点にもなりやすい。
■ 次の半減期はいつ?
🔵 2028年(第5回半減期)予定
マイニング報酬:
3.125 → 1.5625 BTC へ半減
この頃には
- マイナー報酬が非常に少ない
- BTCの希少性はさらに加速
- 発行上限2100万枚が見えてくる
と言われている。
■ 半減期のデメリット(意外と知られていない)
❌ マイナーの収益性が低くなる
報酬が減るため、
小規模マイナーは撤退しやすくなる。
❌ ハッシュレートの低下リスク
マイナー減少 → ネットワークが一時的に弱まる場合も。
ただし、過去の半減期では
この影響は短期間で解消されている。
■ 半減期を理解するとBTC投資が上手くなる
半減期はビットコインの価値を支える超重要構造。
このルールがあるからこそ、
- 希少性
- 高騰
- 長期投資の優位性
- 需要の強さ
が生まれる。
つまり、半減期を理解することは
ビットコイン投資の成功確率を上げる最強の知識
といえる。
■ まとめ:半減期はビットコインの“宿命的な上昇イベント”
まとめると、半減期とは:
- 4年に1度
- マイニング報酬が半減
- 新規供給が減る
- 希少性が上がる
- 過去すべて価格が大きく上昇
- 半減期後12〜18ヶ月が特に強い
- 暗号通貨市場の上昇サイクルの中心
ビットコインが“デジタルゴールド”と呼ばれる所以は
この半減期システムによって保たれています。


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