暗号通貨には、
預けるだけで金利がもらえる「レンディング(Lending)」 という仕組みがあります。
銀行預金の金利が 0.001% しかない時代に、
BTC・ETH などを預けるだけで
5〜15% の利回りが得られることもあり、
初心者から上級者まで大人気の運用方法です。
ただし注意点もあり、
- 破綻したサービスに預けて資金が消えた
- 金利だけを見てリスク管理をしなかった
- ウォレットやネットワークの理解が浅くトラブルに
といったケースも世界中で発生しています。
この記事では、
レンディングの仕組み・危険性・安全な使い方・おすすめサービスまで
初心者でも完璧に理解できるように詳しく解説します。
■ レンディングとは?(初心者向けの超シンプル解説)
レンディングとは、
暗号通貨を誰かに貸し出して、その金利を受け取るサービス
のこと。
貸し出し相手は、
個人トレーダー・機関投資家・取引所など様々。
銀行に預けるのと似ていますが、
銀行より圧倒的に高い利回りが得られるのが特徴です。
■ レンディングの仕組み
暗号通貨レンディングには主に2つのタイプがあります。
① 中央集権型(CEX型:取引所に預けるタイプ)
Bybit、Binance などの大手取引所が提供するレンディング。
- 使いやすい
- アプリだけで完結
- 金利がわかりやすい
初心者はまずこれでOK。
② DeFi型(分散型:AAVEなどのプロトコル)
ウォレットを使って DeFi プロトコルに預けるタイプ。
- 金利が高め
- 自分で完全に資産管理
- 透明性が高い(スマートコントラクト)
- 取引所を使わない
AAVE・Compound などが代表。
■ レンディングのメリット
✔ ① 完全放置で“自動収入”が得られる
暗号通貨を預けておくだけで
金利収入が毎日・毎週入る。
- 何もしない
- 寝ている間も稼ぐ
- 翌年には複利で資産が増える
という、非常に強力な運用方法。
✔ ② 長期保有と相性が良い
BTCやETHを「ガチホ」する人にとっては
ただ持っているだけよりもお得。
「どうせ売らない → 預けて金利をもらう」
という戦略が合理的。
✔ ③ 配当の受取通貨が増えていく
金利としてもらえる通貨によっては
保有量そのものが増える(数量が増える)。
例:
ETHを預けてETHが増える
USDTを預けて利息としてUSDTがもらえる
これはインカムゲインとして非常に魅力的。
✔ ④ 銀行より圧倒的に利回りが高い
銀行:0.001%
レンディング:5%〜15%(場合によってはもっと高い)
資産形成効率が段違い。
■ レンディングのデメリット(危険性)
メリットだけ見て飛びつくのは危険。
レンディングには明確なリスクがあります。
❌ ① サービス破綻リスク(最重要)
実際に過去には多くのレンディング企業が破綻しています。
例:
- Celsius
- BlockFi
- Voyager
ユーザー資産がロックされ、ほとんど返ってこないケースもあります。
レンディング最大のリスクはこれ。
“預け先が倒れたら資産が返ってこない”
これが最大のデメリット。
❌ ② ハッキングリスク(DeFiの場合)
AAVE や Compound などは安全性が高いが、
その他の新興DeFiはハッキングの可能性がある。
- スマートコントラクトのバグ
- 開発者が不正
- ラグプル(逃亡)
これらはDeFiに特有のリスク。
❌ ③ 利回りが急に下がることがある
需要と供給で金利が変わるため、
突然利率が変更されることがある。
長期一定利回りとは限らない。
❌ ④ 資産をロックする場合がある
DeFi型のステーキングなどは
- ロック期間
- アンロックまで売れない
などの制約が発生する場合もあり、
柔軟に動かせないデメリットがある。
■ 安全にレンディングを使うための対策
✔ ① 大手サービスしか使わない(鉄則)
安全性を最優先するならこれ。
利用すべきは以下の大手のみ。
● AAVE(世界最大のDeFiレンディング)
スマートコントラクトの監査も多数。
歴史が長くセキュア。
● Binance Earn(中央集権型)
世界最大の取引所。
倒産リスクは低い(0ではない)。
● Bybit Earn
UIが使いやすく、初心者向け。
✔ ② 高利回りすぎるサービスは絶対に使わない
- 年利50%
- 年利100%
- 年利300%
などはほぼ詐欺。
現実的な金利は
5〜15% 程度。
✔ ③ 資産を分散する(1つに預けない)
- 1つのサービスに全部預けない
- 半分はウォレットに保管
- 長期と短期で分ける
これだけでリスクは激減する。
✔ ④ ウォレットを自分で管理(鍵を守る)
DeFi型を使うならMetaMaskが必須。
- 秘密鍵を外部に漏らさない
- シードフレーズは紙で保管
- 偽サイトに接続しない
これが最重要。
✔ ⑤ 評判・監査・運営歴を必ず調べる
- TVL(預けられた資金量)
- 運営歴が3年以上
- 監査済みのスマートコントラクト
- 定期的に更新されている
こういった情報をしっかり確認。
■ 初心者はどれを使うべき?
迷うならこう。
🔵 初心者:Binance Earn / Bybit Earn
理由:使いやすく安全性が高い。
🔵 中級者:AAVE
理由:歴史が長く信頼性が高い。透明性◎
🔵 上級者:DeFi+複数プロトコル
複雑な運用で利回り最大化。
■ レンディングは“ガチホ勢”の最強武器
ビットコインやイーサリアムを長期保有しているなら、
- ただ持っているだけ
- ガチホしているだけ
という状態は非常にもったいない。
持っている間も利息がもらえる
というのは、資産形成では極めて大きいメリットになる。
1年、2年、3年と複利で増えていくため
長期投資家ほど恩恵が大きい。
■ まとめ:レンディングは“安全対策をした人だけ勝てる投資法”
レンディングは、
- 放置で収入
- ガチホと相性抜群
- 銀行より圧倒的に高利回り
- 自動で増える資産構築法
という非常に魅力的な運用方法。
しかし同時に、
- 破綻リスク
- ハッキング
- 運営悪化
- 高利回りに潜む危険
などのリスクも存在する。
結論としては、
大手サービスのみ使えば、
レンディングは“安全で強力”な資産運用になる。
AAVE、Binance、Bybit のような
歴史と規模のあるサービスを使い、
リスク管理しながら運用するのが最適です。


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